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2018.09.06 お知らせ

三笠製作所 40周年記念講演会の様子【横澤 高徳氏・横澤 拓夢氏】

できないことを探して嘆くよりも、今、自分にできることを探して挑戦する

横澤 高徳氏・横澤 拓夢氏

2010年バンクーバーパラリンピックアルペンスキー日本代表選手、横澤高徳氏、現役モトクロスライダー横澤 拓夢氏の講演会を2018年9月6日、三笠製作所扶桑工場ショールームにて開催した。

横澤高徳氏は5才でオートバイと出会い、小学校3年生から本格的にモトクロスを始める。国際A級ライセンス取得し全日本モトクロス選手権に参戦するまで上り詰めたが、練習中に事故に遭い自分の意志で足を動かすことができなくなってしまう。それまでトップ選手として活躍していたが急に車イス生活になり、競技どころか日常生活すらままならぬ中、現実を受け入れることができない日々が続く。

そして施設でリハビリを続ける中、同じ施設でリハビリをしている両手両足のない方に出会い、「できないことを探して嘆くよりも、今、自分にできることを探して挑戦する」ことの大切さを知った。

リハビリを懸命に続ける中、医師からチェアスキーを勧められる。モトクロスのトップライダーであったので簡単に乗りこなすことができるだろうと最初は思っていたが、実際に乗ってみると上手くいかない。年配の経験者にも勝てないありさまだった。

しかし従来の負けず嫌いの性格が功を奏しメキメキと実力をつけていく。
いつしかこの競技でトップを目指したい、パラリンピックに挑戦することで周りの方々への恩返ししたいと思うようになる。
挫けそうになることもたくさんあったが、周りの支えと挑戦する気持ちで見事日本代表選手に選ばれた。「あきらめない気持ち、夢や希望が人が生きる力になる」と横澤高徳氏は語った。

そして講演会は横澤氏の次男である現役モトクロスライダー横澤 拓夢氏へバトンタッチ。拓夢氏は現在HONDA若手育成プログラム選手に抜擢され、世界で活躍するライダーを目指し海外トレーニングにも参加している。若くしてプロになった拓夢氏。成績だけ見れば順風満帆に思えるが本人はそうでないと語る。高校2年生でプロになったが怪我などもあり結果が出なかった時期もあった。

そんなとき父親から「辛いときに頑張れた奴だけが1つ上にあがれる」という言葉をかけられ、その言葉を信じて頑張り続けた。
その結果、2014年全日本選手権18位、2015年全日本選手権10位と着実に成長を遂げる。
「辛いときはあるかもしれないが、応援してくれる人たちや自分の置かれている環境に感謝を忘れず挑戦を続けていきたい」と横澤拓夢氏は語る。

ハンディを乗り越え夢に向かって挑戦し続けた父親の姿に憧れ、自身も世界へ挑戦する拓夢氏。
二人の講演から夢に向かい戦し続けることの大事さを学びました。
最後は参加者全員で記念撮影しました。