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2019.03.11 お知らせ

三笠製作所 40周年記念講演会の様子【鈴木隆二氏】

カオスから得たフィロソフィー

 

フットサル日本代表に選ばれ、引退後は指導者として日本フットサルの発展に尽力されている鈴木隆二氏。

鈴木 隆二氏の講演会を2019年3月11日、三笠製作所扶桑工場ショールームにて開催した。

鈴木氏は小学生からサッカーを始め、中学生の時にブラジルに留学。大学卒業後にフットサルに転向しフットサル日本代表に選出された。

「自分の話をそれぞれの人生経験や価値観からオーガナイズして聞いて欲しい」と前置きをしつつ公演ははじまる。

内容は鈴木氏半生を遡りながら、その時に思ったこと得たことをピックアップしていく形式で公演は進んだ。

チームで勝利をおさめるための3つの哲学を自身の経験を踏まえ説明していただき、最後には支え続けてくれた母への多大な感謝を述べられた。

鈴木氏は母の勧めから中学の時にブラジルに短期留学で渡った。

ブラジルでは全てが自己責任で誰も何も言ってくれない自由な世界が広がっていたという。

「自分の人生を自分で生きている」「全ての責任を自分で負っている」という実感が得られ、それが楽しくて仕方がなかったと語る。

その体験が忘れられず、高校時代には一人でブラジルに行き、サッカー選手とし契約の交渉をおこなったのだった。

しかしそんな自由な思考は日本で貫くには難があった。帰国後、大学では自由ではない監督の方針になじめなかった。

大学4年の時、日本でプロサッカー選手になれないと確信したという。今までの人生をすべて否定されたように感じた。

しかし母から「お前だけの責任ではない」という言葉をかけられ、ハッとした。

一人で生きてきたように感じていた人生だったが、自分は人に生かされてたことに気づいたのだった。この日以来、もう二度と母を泣かせないと誓ったという。

大学卒業後、本気でフットサルに向かい合った。ある試合で目覚ましい活躍を示し、一気に日本代表への階段を駆け上がっていったのだった。

現役引退後は日本のフットサルをより強くするために思考した。そのヒントはスペインにあった。

当時スペインは急激に実力をつけ、ブラジルに迫る勢いがあった。日本がブラジルに勝つイメージがつかなった鈴木氏はスペインに渡り、その秘密を探ったのだった。

そこから導き出された勝利のための3つのフィロソフィー(哲学)。それは「ファミリー」「シンクロ」「常に前のめり」の3つだ。

「ファミリー」はチームのみんなと一心同体になるということ。「シンクロ」とは二人組で連携プレイをするということ。「常に前のめり」は失敗した時のプレイが大事ということ。

特に「シンクロ(二人組連携)」は勝つためには非常な重要なファクターだという。新しい技などにこだわるのではなく、コンビネーションのタイミングや精度を高めると有効だという。

日本人は自分を殺して相手に合わせることを尊重と考えている人が多いが、他人には自分にない才能があるということを理解することが本当の尊重であると最後に語っている姿印象的だった。