義足でスプリントを体験してきました

応援したくなる義足のスプリンター井谷 くんの紹介で、三重県の桑名まで。 井谷くんは東京2020パラの出場を目指すスプリンターで、3年前にオートバイの事故にあってから、紆余曲折を最速で往なして、アジア最速のスプリンターに。しかも礼儀正しい腰の低いスプリンター。真面目で好青年。

そんな井谷くんに紹介されて桑名までやって来た理由は、井谷くんが所属していた義足の陸上チームを見てみたくて。

桑名にある公園のような、しかしよく整備された競技場には、たくさんの寛ぐ人たちや、思い思いに体を動かすちびっこやサッカーに興じる人たちや、散歩する人たち。抜群の環境。

そんな抜群の環境の競技場で、そのクラブは楽しくポジティブに仲間同士で声を掛け合ってトレーニングをしている。見ていて楽しそう。どう見てもみんな楽しそうなのだ。当初こちらが少し思い描いていた感じはほとんど無く、みんな笑顔と笑い声でトレーニングするのだ。年齢も若い人から年配の人まで様々。とにかく楽しそう。あまりにも楽しそうだから、見学だけのつもりだったけれど、健常者用(表現が間違ってたらごめんなさい)の義足を借りて自分も挑戦することに。

いやぁー、舐めてました。まず歩けないです。歩けないから走るなんてはるか先の目標。まずは普通に歩くことがままならないから、片側の足に変に力が入ったり、腰回りにも力が入って痛くなってくる。で、練習してるとすぐに息が上がる。ぜいぜいと肩で息をして呼吸を整えるのだけれど、片側の足はどんどん疲れてくる。そんな感じで危なっかしいのだけれど、これで走れるようになったら本当に楽しいだろうなぁ、と、わかったような気がする。

ほんの2分くらいの体験だったけれど、これだけで桑名まできた甲斐もあったし、クラブの皆さんにも温かく親切に迎えて入れてもらって感謝感激。ありがとうございました。

この体験で俄然、東京2020のパラリンピックも全種目の選手を応援させてもらいたい。ということで、来年の夏が待ちきれない。