10人近い方と、面接をさせてもらった。
彼らの履歴書には、
「震災による閉店の為に退職」
「震災による為に解雇」
と書いてあった。
話を聞けば、身内や親戚縁者が被災している方もいた。
真剣に選考する為に、少し時間を頂く事を了承してもらい、丸一日かかった面接は終わった。
これは始まりにしかすぎず、これからいわき市にくる度に、いろいろな方と会っていくつもりだ。
面接が終わり、愛知県から持ってきた会社の看板や、加工用の材料を、貸し工場のオーナーに無理を言って、保管させてもらった。
賃貸契約は6月1日からだけれど、オーナーはそんなのお構いなしだ。
とても協力的で、いつでもお骨を折ってくれる。
ちなみに、オーナー一家の専務は、自分と同じ年なので、これから長い付き合いになりそうだ。
とんぼ返りで愛知県に帰る前に、前回お世話になった議員さんと連絡をとってみると、たまたまお互いに時間があったので、一緒に食事をして情報交換をすることに。
福島県いわき市のインター近くの、カツの美味しいお店で、みんなでたくさん食べました。
本当においしかった。
ここで、議員さんとボランティアスタッフの新妻さんとお別れ。
また、月末に会いましょう。
今からいわき市を出て、これから仲間の住む茨城に向かう。
茨城の仲間の工場を見るのは初めてだ。
彼の工場も3月11日の震災で、甚大な影響をうけたが、持ち前のガッツと人脈や人間性やSNSで、いち早く操業にこぎつけたツワモノだ。
彼に会いに行く理由はひとつ。
ただ、元気そうな顔を見たかっただけだ。
ただそれだけ。
工場が通常稼働し、彼や彼の家族や社員さんが元気であればそれでいい。
そう思いながら、波打つ高速道路を日立へ向けて走って行った。
東北復興プロジェクト13。
- 2011年5月17日
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