地元のデパートで昼食を済ませた。
ホテルに向けて車を運転する途中に、何度もコンビニによって地元の求人情報誌を探した。
今回の福島に来た理由の1つに、雇用の創出というものがある。
出来れば、地元の求人情報誌を利用して、多くの方と面接をする機会を持つために。
数件のコンビニを回ったが見つからず、地元のいスーパーの一角でやっと見つけることが出来た。
明日にでもアポを取って、ホテルのロビーで打ち合わせをしようと思った。
雑誌を手にホテルに戻り、菅沼氏の知り合いの地元のボランティアの方と市会議員の方と会う事になった。
ボランティアの新妻さんは、菅沼氏の前回の福島訪問時からの知り合いで、非難所での炊き出しの際に知り合ったらしい。
市会議員の方は新妻さんのお知り合いだと言う事だ。
しばらくして、ホテルのロビーで市会議員の方と会う事ができた。
簡単な自己紹介を済ませた後、議員さんは今回の震災の様子や、市民の方々の様子や、インフラについてや、原発での風評被害に関しての話を聞かせてくれた。
議員さんは市町村の為に、昼夜を問わず奔走している様子がうかがえる。
西日本の自分たちには、わかりえない複雑な心境や、思いがあるのもひしひしと伝わってくる。
議員さんの目から涙がこぼれおちていた。
自分が福島に来た理由を話すと、不思議な顔をされていた。
何故、愛知県民の方がわざわざ原発や震災で揺れる福島で、工場または法人を設立し、雇用を創出する事をしようとしているのか・・・
当然だろう。 不思議だよな。 逆の立場だったら、自分もそう思う。
時間も時間なので、議員さん、新妻さん、菅沼氏、自分、そして後から来た議員さんの友達と5人で、打ち合わせをしながら食事をする事に。
魚を食べたけれど、福島産ではなかった。
食事の最中に、議員さんの友達で、自分と同業者になる社長さんがやって来てくれた。
苦労されて福島で、いまの立派な会社を経営されている方だ。
今回の原発の問題で、少なからず影響はあったようだ。 そんな話をしてくれた。
同業者の社長さんも、自分が福島に来た事を不思議に思ったようだけれど、理由がわかると全面的に協力してくれるようなスタンスになった。
いろいろとアツく語り、ふと見ると同業者の社長さんも泣いていた。
福島県。 今回の震災で3番目に甚大な被害があり、かつ原発問題を抱える県。
みんなが笑える県になればいいのに。
復興プロジェクト8。
- 2011年4月22日
- 友人
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