CONSULTING
機械安全総合コンサルティング
<機械装置安全設計>
安全設計基礎や必要ドキュメントなど、機械設置の安全設計に必要な要素を丸ごと解決する「機械安全総合コンサルティング」
~市場激変期だからこそ、世界標準の設計思考 を学びグローバル市場に対応した付加価値~
実際の装置や図面を元に、電気・機械構造についての様々な規格に基づいた重要なポイントを時間の許す限り何でもお答えします。
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対象
機械装置メーカー様
(装置設計者様、電気回路設計者様、装置安全責任者様など最大15名程度まで)
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日程
1日(6h程度)~2日(14h程度)
*ご希望や実情に合わせて内容を調整します。
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参加費
【1日6Hの場合】50万円~70万円
【2日14Hの場合】90万円~120万円
*事前の図面資料確認、後日5回程度までのご質問回答や資料確認を含みます。
*お時間の目安は、1日のみの場合は必要事項の解説が中心となり、実際の装置に合わせた具体的な内容(リスクアセスメントの実施やマニュアルの妥当性評価など)は2日目に行うことが一般的です。
*費用は装置の構造や解説項目数等で変動します。
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会場
お申込みいただいた企業様の会議室や装置製造現場など
*オンラインミーティングにも対応可能です。(zoomを使用) その場合は、装置仕様確認ができるよう、一次的にスマートフォンなどでビデオミーティングにログインしていただく必要があります。
概要
日本の装置はJIS規格で要求されている安全設計基準に適合していないことが多い
WTO加盟国である日本国のJIS規格は、ISO/IECの国際標準規格とほぼ同等で、機械装置の安全設計については、JIS規格においてしっかりと規定されています。
にもかかわらず、日本ではそのJIS規格がほとんど浸透していません。
日本で規格が浸透しなかった理由はこちら↓
これには理由があり、日本人が優秀であったたことに起因します。
日本人は非常にまじめで、教育水準も高く、指示には従う国民性であったため、ヒヤリハットで危険箇所を見つけても、作業手順書などを改良することで事故を抑えることができてしまいました。
事故が多発しなかったので、日本の行政は規格への適合を努力義務といった扱いとし、製造・販売の段階では何ら規制を設けていませんでした。結果として、今の日本ではJIS B 9700 や JIS B 9960-1 といった基本的な安全規格についての認知度も非常に低いままです。
標準設計の簡単な例としては、機械装置においてONボタンに赤を使用することや、非常停止ボタンの付近に赤ボタンを配置することは禁止されています。
昨今の急速なグローバル化の中、日本の工場でも外国人労働者が増え、また装置の販路を海外に伸ばす企業様も増加してきています。
国際規格に適合していない装置をそのまま販売し続けた場合、これまでなかったような事故が多発し、企業の存続にかかわる事態に発展することもあります。
装置安全設計における初期検討コストが大幅に低減します。
一般的に装置安全設計は認証機関などが主催する有料セミナーを受講したりWEB等で装置安全について調べた後、社内で協議し試行錯誤しながたら進め、その後認証機関等に安全性評価を依頼することが多いですが、以下のような問題が起きやすいです。
- 自社社員による情報収集は大幅な時間がかかる割に、正しい改善方法であるか判断ができない。
- 認証機関による評価で、これまで検討してきた改善方法が根本的に間違いであると指摘されることがある。
- 認証機関に評価を依頼しても、改善方法までは提示してもらえない。
- 有料セミナーを受講しても、事例が自社の装置と異なるため、正しい改善方法が判断できない。
本サービスでは、装置安全の基本方針や考え方を「実際の装置を確認しながらその場で具体的な解説や改善提案」を行いますので、以下のような効果があります。
- 社員数名が数か月かける情報収集と社内検討を1回で解決できる
- 認証機関による評価が複数回やり直しになることがない
装置安全のセオリーに従った設計基準が社内に浸透することで、以下のような効果をもたらします。
- 適切なドキュメントや仕様書を提供することで、顧客からの信頼性が向上する。
- 販路を世界に拡大する際の再設計コストが劇的に下がる。
- コンプライアンス違反が公になることによる信用の失墜を防ぐことができる。
装置を使用するユーザー様にとっても、以下のような効果をもたらすため装置の付加価値が向上します。
- 危険箇所が少なくなるため、作業手順書など労働安全のためのコストが下がる。
- 外国人労働者を中心に増加している労災事故が減る。
- スイッチの色などユーザーインターフェイスが世界標準になるため、教育コストが下がる。
機械安全と電気回路のセオリーについて、一度に解決することができます。
装置の安全設計における国際規格は下記のようなものがあります。↓
・ISO 12100:機械安全設計の一般原則
・ISO 13849-1:安全制御システム
・IEC 60204-1:機械類の電気装置
・ISO 13857:安全距離
・IEC 61000:EMC関連
・欧州機械指令(Machinery Directive)
など
特に欧州機械指令は機械において必要な規格群を網羅し、細かなドキュメントの内容まで規定しているため、全世界共通で参考にすべき法令です。
例えばマニュアルも引き渡しから始まるライフサイクル全てについて必要ですので、納品がトラック車上渡しであれば運搬方法について記載する必要があり、廃棄に注意すべきポイントがあれば、解体・廃棄のマニュアルが必要となります。
三笠製作所の強み
弊社は電気制御の専門企業として、機械装置で求められる電気規格(IEC/EN60204-1, NFPA79, UL508Aを中心に該当する規格群全般)への総合コンサルティングと制御盤の設計・製作の実績が豊富にございます。
始まりは電気の専門企業でしたが、今では「機械装置の安全設計」についてのコンサルティングも含めた総合的なサービスを提供しております。
リスクアセスメント手法解説、機械的安全構造検討、電気的安全回路設計、機能安全など、機械装置における総合的な対応が可能です。
また、コンサルティングのみを行う企業ではなく、実際に設計・製造を行う企業であるため、単純に規格や法令を満たすものだけでなく実際のユーザーの視点からみた最も推奨するものを提案することができます。
当日の流れ(例)
- 基本解説(規格装置安全設計で必要な事項、欧州機械指令)
- 現状の資料確認(回路図、機械写真、リスクアセスメントシートなど)
- 実機確認
- リスクアセスメント解説、マニュアル注意点解説、電気設計朱書き、機械構造改善提案
- 質疑応答
*決まったプログラムはありませんので、最も知りたい事項を何でもご質問ください。
<具体例>
実機を見ながらリスク低減手法の妥当性を評価し、必要に応じて最適と思われる改善提案を随時行う。
現状のマニュアルを見ながら、不足している項目を指摘する。 ドキュメントを対象者毎に分類し、適切な文書管理番号の振り方を提案する。
など、臨機応変に対応します。
こんな企業様にオススメ
- これまで装置安全設計は事故やヒヤリハットなど、事後的な改善が中心だった企業様
- 専門的な表現ではなく、わかりやすい概要や優先対応すべき事項を把握したい企業様
- リスクアセスメントの方法や評価基準に不安がある企業様
- 認証機関に依頼してきたが、結局どういった方針で設計を見直すべきか判断が難しいという企業様
- 将来的に海外への販路拡大を考えていて、予め設計の標準化をしたい企業様
参加者の声
- 「海外向け設備の規格、設計についてどのようなアクションが必要なのかイメージをつかむ事が出来ました。」
- 「非常にまとまった内容で容易に理解することができました。」
- 「装置設計の考え方が変わりました。全体を解説してもらえるところを探していました!」
- 「他では聞けない貴重な講義ありがとうございました。」
- 「もやもやしていた部分が一気に解決しました。」
オンラインの場合のご視聴方法
- ビデオ会議ツール「zoom」を活用して実施致します。
- 開催2日前に視聴用IDとパスワードをお送り致します。
- 予めPCにzoomのアプリケーションをインストールしてください。
- 開始5分前を目途に上記IDに接続してご参加ください。
※インターネット環境があればどこでも視聴可能です。
※パソコンのWEBブラウザからご参加の際は、zoomのシステムをダウンロードいただかなくてもブラウザからご視聴いただけますが、 セキュリティ強化により、事前にzoomへのサインアップが必要となりました。
※推奨環境:カメラ・スピーカー・マイク付きのPC
株式会社三笠製作所
技術営業部 部長 橋本 佳紀
三笠製作所で制御盤製造と電気回路設計に従事し、弊社セミナー講師のほとんどを担当している。
既存装置の海外規格対応業務の実績が豊富で、各種規格の比較や要点解説などを得意とする。
大手企業様の社内基準見直しや標準部品選定など、各企業様に応じた柔軟な提案がお客様から好評を頂いている。
認証機関による装置評価立ち合いの経験も多く、個人差のある規格の解釈において、平均的・標準的な解釈についての理解が深い。
【保有資格】
第一種電気工事士(国家資格)
セーフティーアセッサ取得予定