MOMO3号@北海道大樹町 2

翌朝ゆっくりと起床してiPhoneで天気のアプリを見てみると、昼からは天気が崩れる予報らしい。サーフィンでもそうだけど、朝と夕方は風が穏やかで波のフェイスも比較的綺麗になる。風があまりにも無風だと波のフェイスが鏡のように綺麗になることがあるけれどそれは稀だ。けれども打ち上げ時にそんなコンディションになったらいいなと祈りながらロケットの打ち上げを見るスカイヒルズに向かう準備を始めた。

スカイヒルズにはいつも弊社の社員さんが運転するレンタカーで向かう。彼は大樹町での運転には慣れたものだ。なぜならロケットの打ち上げが1日に何度も延期になれば、何度もスカイヒルズとホテルを行ったり来たりするからだ。もうスカイヒルズをナビに入力する必要もないかも。

スカイヒルズは程よく緩斜面となっているので、見物客が増えても前の人の頭で視界が遮られることもなく見晴らしが良い。転ぶことも少なく良く考えられている場所だな、と感心する。また、射場から4キロほどの場所に位置しているので、肉眼でもロケットが確認できる。完璧な立地。


打ち上げは、午前の最初のウインドウでノーゴーになり、その日の次のウインドウもノーゴーとなった。ちなみに、次の日も天候不順でノーゴーになった。幸いなことにロケットが飛ばなかった原因は解明したようで、不具合箇所を改修して来たるべきウインドウ待つことになったようだ。

自分たちはスカイヒルズからホテルに戻り一旦仮眠。前日の宴で程よく飲んだ体にはこの仮眠が心地いい。よく眠れた。そういえば、ISTのスタッフさん達や大樹町の人たちやロケットに関わる人たちは、あまり寝ていないのではないんだろうか。そんな疑問がふと湧いてくる。夜を徹しての準備やいつ打ち上げのタイミングがやってくるかわからない中、常に準備をし続けている姿を見ているからこそ、彼らのロケット(敢えて彼らのロケットと書いてみる)が宇宙に到達する瞬間をこの目で見てみたい。彼らの想いが乗ったロケットが打ち上がるのを。

前日はよく飲んだ。





仮眠から目覚めると体は結構スッキリ。1時間くらい寝たのがちょうどよかったのかな。昼からはロケットとは別件の打ち合わせがあったので、打ち合わせ場所に弊社の社員さんと共に向かうことに。こちらの打ち合わせも近い将来大きな反響を呼ぶ、かつ、社会の役に立つものなので、とても楽しみなプロジェクトだ。これからもどんどん進めていきたい。

打ち合わせが終わると、ロケット仲間に誘われて大樹町から帯広に向かうことに。どうやら「馬車BAR」というものがあるらしく、それに一緒に乗ろうというのだ。果たしてどんなものなんだろうか。とても興味が湧いてくる。その馬車BARは事前にネットで予約するシステムなので、早速送られてきたURLにアクセスして予約を完了させる。さぁ、ロケット仲間と馬車BARに乗るために一路帯広へ。

つづく。