商売には攻める時期と仕込む時期がある

  • 2020年5月11日
  • 2020年5月16日
  • 仕事
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リーマンショックや東日本震災を経験して、商売には攻める時期と仕込む時期があることを知った。リーマンショックの時は会社を存続させるのに必死で攻めることも仕込むこともできなかったけれど、振り返ってみれば仕込む時だったのだろうな。でも、その時は知恵もアイデアも余裕も無かった。

10年に一度は割と大きな不景気はやってくるし、もっと言えば4.5年に一度はマイナーな不景気もやってくる。その時々の状況に対してどのような対応が出来るのかは、各業界によって違うだろうし、経営者の考え方やあり方によっても様々だろう。

リーマンショックや東日本大震災から約10年が経過して、案の定というかやっぱり景気は落ち込んだ。全く嬉しくないけど。でも今回は10年前と比べると2つのことに成長が見られた。1つは、気持ち的に全く滅入らなかったこと。まぁ、事態は相変わらず進行形ではあるけれど。10年前は本当に心が折れそうになったけれどなんとか踏ん張れた。踏ん張れたというより日にち薬だ。勝手に景気が戻ったからその波に乗っただけだ。ちなみに気持ちが折れかけたおかげで姿勢が悪くなった。その姿勢を直すためにもう6年もジムに通っている。話を戻すと、今回は全く気持ちが折れない。慣れたものだ。フットボリスタの記事にも書いてある通り名古屋グランパスのスポンサーも続けている。気持ちが滅入らないことや折れないことは本当に大切だ。気持ちが滅入れば組織に伝染し、気持ちが折れれば会社はそれまでだ。もう1つは、準備不足ながらも多少の仕込みが出来ていることだ。10年前の経験が活きている。こんな状況になるかもしれないから予め準備をしておいたものと、こんな状況になったらすぐに仕込みをしようと思ったものが、なんとか理想通りにできている。これらの仕込みは次の10年を迎えるにあたって必ず必要となる。コンドラチェフの波から見ても向こう20年は必要だ。

この市況がいつまで続くかはわからないけれど、迅速で冷静な経営判断と、これから静かにひっそりと迫り上がるコンドラチェフの波のうねりの奥のピークをいち早く見つけて乗ることが必要なスキルなんだろうな。