出張運

昨年の秋からなかなか上がらない出張運。出張運って勝手に命名したけど、出張中に快適に移動したり過ごしたり、いい出会いがあるかなど。慣れた日常生活とは違う土地で過ごし、その土地でどんな人と会ってどんな影響があるのかなど、出張をすると未知なる様々な体験をすることができる。それらがどれくらい良かったのかが出張運。

その出張運が昨年の秋から上がらない。昨年の秋は出張序盤で大風邪を引いて、帰国してもなかなか体調が戻らない日々が続いたかな。もう、何がよくなかったかは忘れてしまったけれど、出張運の点数は40点くらいという記憶。覚えてるのはカザフスタンでタクシーにぼったくられたことと終始時差ぼけとふらふらな体調くらいしか記憶にない。そんな中でも仲良しのレスリング友達がウェアをプレゼントしてくれたので、それが唯一のいい思い出。ありがとね!

1月のシンガポール出張は、いい出会いもあり満足のいくものだったので、出張運が上がり始めたのかなと会う矢先に、今回は過去最低の出張。今回の出張はまずモスクワ経由でドバイへ。その経由地のモスクワでいきなりロスバゲ。ドバイからカイロに渡りそのあとラゴスまで行く予定なのに。。。、しかも2つのキャリーケースにはラゴスで使うサッカーグッズが満載。それらが無いのにラゴスに行くなんてパッキングの手間を返して欲しい感じ。そんなこんなでラゴスに手ぶらで向かうことに。我ながらラゴスに手ぶらで行くなんてなかなかチャレンジングだなと思う。ドバイ空港で下着等を探したけど見当たらず、仕方ないのでラウンジでお茶してみた。カイロ経由でラゴスに着いてみればやはり暑い。汗が出てくるからシャワーを浴びたいけど、着替えは東京から着てきた虎の子の一枚。辛い。シャワーを浴びたあとにまたこの服を着るのかと思うとゲンナリ。けれど捨てる神あれば拾う神ありで、下着のパンツとシャツと靴下は加藤さんが貸してくれたし、上着はバヨがナイジェリアの民族衣装をプレゼントしてくれた。シャンプーは岸田さんがくれたから、なんとかなったけど、ラゴスで手ぶら生活はまぁまぁキツいことが判明した。次回からは手荷物で1泊分の下着は持ってこよう。←これ毎回ロスバゲの時に誓うのだけれど、すぐに忘れてしまう。

これらが前半戦の出来事で、ドバイでの打ち合わせが控えている後半戦はまたさらに精神的ダメージが続く展開。まずは飛行機の遅れでドバイのホテルにチェックインが遅れるので、予め泊まるホテルに電話をかけてその旨を伝えて、くれぐれもノーショーにならないようにお願いをしておいたのだけれど、まぁ、海外あるあるで翌日に遅れてチェックインをしたら、案の定ノーショー。あれほど電話で伝えたのにノーショー。まぁ、想定内のノーショー。ウェブサイトでは支払済になっているからお金は戻らず、しかしホテルには泊まりたいので別途宿泊料金を支払ってチェックインすることに。しかもラゴスで風邪をこじらせていて、ホテルのチェックインカウンターでノーショー問題を交渉するも、こっちも疲れているのでとりあえずシャワー浴びたさに交渉打ち切り。モスクワでロスバゲになった荷物はホテルに届いていたから一安心。この荷物が届いてなかったら、その数時間後の航空券を買って帰国してたかも。

シャワーを浴びで一眠りして起きてみると、風邪の具合が最悪なことに。とてもじゃ無いけれどドバイ警察に行って打ち合わせのできる状況じゃないので、打ち合わせは社員さんに任せて、自分は薬を飲んでベットの中からメッセンジャーで打ち合わせに参加。ドバイに来てる意味とかほぼ無し。打ち合わせ後は再びチェックインカウンターに出向いて交渉の続き。「これ誰の責任なのかね?」って聞いたら、「あなたの責任よ」と、言われて唖然とするも、「オッケー、それならいつか日本に来てくれ。こんな屈辱は絶対に味わうことができないくらい最高のおもてなしをみんながしてくれるから」と言って、交渉も10分ほどで終了。なんで宿泊費を2人分払うことになってるの。みたいな。

そのあとに続く面会や会食も全てキャンセルして、現在ベットの中で風邪と対峙してる状況。ちなみに右耳が痛いから、明日の朝の飛行機に乗るのがすごく憂鬱。右耳はもつのかな。

というわけで、なかなか上がってこない出張運。明日は既に用無しのラゴズ用の荷物2つを持って帰国の途に。空港に着いたらすぐに荷物を送ろう。次の出張はもっと優雅にしてみたいな。

ロスバゲ機体。