ナイジェリアに手ぶらで行った話3

久しぶりにナイジェリアのラゴス空港に到着して、空港で知り合いと落ちあい、そのまま空港の建物から外に出て、ナイジェリアの仲間たちと車に乗り込み、ナイジェリアのU12の選手たちのトライアウトが行われているスタジアムに向かうことに。もう、この時点で下着の不快指数は120%。気絶レベルだ。

オショディーのスタジアムに着くと100人は超えるだろうと思われる12歳以下のナイジェリアの選手たちがピッチの上でチャンスを掴むために、必死になってプレイしながらアピールしている。必死だ。まさに必死。この国に生まれてからほぼノーチャンスで人生を終えるナイジェリアの人たちにしてみれば、このトライアウトをパスすれば自己負担がほとんどなく日本に行ってワールドチャレンジに出場できる。そこで活躍すればヨーロッパのリーグで活躍することも現実味を帯びてくる。まさに千載一遇のチャンスとはこのことだ。

そんなアツイプレーをする必死の若いナイジェリアの選手たちをスタンドで観ながら、自分の背中や首回りはオショディーの湿度と温度に確実に蝕まれていく。不快だ。不快指数はゆうに150%を超えている。限界突破だ。

早くラゴスのショップライツに行って、200円ほどの下着類を購入したい。そしてシャワーを浴びてその下着類に着替えたい。ささやかな贅沢だ。シャワーを浴びて着替えたいだけだ。だけどショップライツに行く時間はすでに無さそうな気配が漂っている。ナイジェリアのラゴスに着いて1時間ちょっと。絶望だ。